臨床研究概要
Dr. Dishの開発において、下記のように臨床研究を実施致しました。
臨床研究内容について
目的
糖尿病診療ガイドライン等に基づき栄養バランス及びエネルギー配分が調整された宅配食(以下、本研究においては「メディカル フード」と呼ぶ)の摂取が2型糖尿病患者さんの血糖コントロールに及ぼす影響を調査する。
研究内容
2型糖尿病患者さん14名を対象に、週5日×4週間の間、今回開発しているメディカルフードを夕食として食べていただき、体重、 血圧、採血データ等への影響を分析する。
※解析対象とすることが不適当なデータを除き解析
※研究参加期間中の朝食・夕食や運動習慣については基本的には変更しないように患者へ説明し、糖尿病を含む全ての薬物療法については、医学的に変
更が必要と判断した場合には、その変更を妨げない。
実施医療機関
医療法人社団M-FOREST みやざきRCクリニック
臨床検査値の経時的変化
HbA1c※1推移
※1 HbA1c (ヘモグロビンA1c)
赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値 (過去1〜2ヶ月前の血糖値を反映するので、当日の食事や運動など短期間の血糖値の 影響を受けない)。糖尿病診療におけるひとつの指標であり、HbA1cにおける基準値(健常者の95%が含まれる値の範囲)としては、4.6%~6.2%と設定されていることが多い。
患者様アンケート結果
メディカルフードの味に対する満足度はいかがでしたか。
(1つ選択)
メディカルフードの量はいかがでしたか。
(1つ選択)
メディカルフードのメニューバリエーションはいかがでしたか。
(1つ選択)
メディカルフードをまた利用したいと思われましたか。
(1つ選択)
ご家族やご友人等周囲に糖尿病の方がいたら、このメディカルフード を勧めますか?
(1つ選択)
今回メディカルフードを利用して、どのような点がメリットだと 感じましたか?
(複数選択可)
研究結果に対する考察
研究参加時点を0ヶ月目として3ヶ月目までの計4回に渡って参加者データを検証したところ、HbA1cにおいては半数以上で数値改善 が見られ、特に2ヶ月目までは順調に改善傾向が見られました。
また体重に関しても平均値においては変化は少ないものの、HbA1c数値改善群では13人中10人の参加者において減少傾向が見られ、 栄養バランスやカロリーに配慮しているメディカルフードが食事療法の補助として糖尿病治療の妨げとならなかったことが示唆さ れます。
一ヶ月間のメディカルフード摂取期間から時間が経つと、摂取前ほどまでではありませんがHbA1c値の再上昇傾向が見られ、フードの継続摂取を行うことで、より数値改善の余地がある可能性が考えられます。
患者様アンケートでは、味に対する満足度は72% ※2、糖尿病の家族・友人がいたら勧めたいと答えた方は64%※3という結果でした。サンマルコ食品は、「美味しい」「安全」な食事を、食事制限が必要な方へも届けてまいります。
※2 味に対し「美味しかった」「どちらかといえば美味しかった」と答えた比率
※3 ご家族やご友人に糖尿病の方がいたら「ぜひ勧めたい」「どちらかといえば勧めたい」と答えた比率